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チャチャイ大いに語る

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AT THE APOLLO/JIMMY McGRIFF(SUE STLP1017)
 出ました!オルガンジャズ。ジミースミス、ジャックマクダフ、ベビーフェイス・ウィレット、ビッグジョン・パットン、チャールズキーナート、ハモンド・スミス、ロニースミス、みんな私をこんな人間に仕立て上げた張本人達である。そう、のみ屋にタブをためてレコードを買うような人間に。そんな悪い奴らの中でも私の知る限り最もファンキーでイカれた野郎がこのジミーマグリフだ。こいつは一見大学教授風真面目人間に見えるが、そのラムネ瓶の底みたいな黒縁眼鏡にだまされてはいけない。これほどのゴンタクレオルガンプレイヤーはそういるもんじゃないのだ。ジミーマグリフのプレイそのものは、パイオニアにして孤高の人、ジミースミスの影響を大いに受けていると思うのだが、彼は更にそれを真っ黒にした、どブルーズ的な乗りをもってるといっていいだろう。ジミースミスのバカテクにブラザーージャックマクダフのファンクネスを取り入れたのがマグリフである。これを聞いた所でオルガンジャズなんて何の縁もない人には、スワヒリ語の説教くらい何のこっちゃ解らない話でしょうが、ちょっとでもオルガンジャズの世界に足を踏み入れた人ならば、それがどう凄い事かお解りでしょう。早い話、イチローがヒットを打つ確立でホームランを打つ様なものなのだ、多分。
 このレコードはそんなマグリフがまだ若手であった時代の、有名なハーレムはアポロシアターでのライブ録音版。ダイナワシントンやサラボーン、アレサフランクリンなど主だった黒人エンターテイナーを数多く排出した名門劇場である。そんな背景があってか、マグリフの張りきりようは尋常ではなくて、サックス、ギター、ドラムと揃ったメンバーが一塊になった分の音で攻めて来ている。つまりマグリフ対他プレイヤーの図式だ。サックスがウネウネ、ギターがペンペンと、一生懸命ソロを取った後に、それをもみ消す音圧で入り込んでくる様は、正に先に言ったゴンタクレそのものである。普通グルーブというのはみんなで力を合わせて作っていきましょうね的な形で作られると思うのであるが、マグリフの場合、オレがグルーブだと公言してる様なものなのである。恐るべし。
 そんなとんでもないレコードであるにも関わらず、SUEなんて聞いた事もないレーベルから発売されたせいか、これは現在レコードではめったにお目にかかれません。CDも大昔1回だけ輸入版が出たきり、とうに廃盤となってるようである。私はその頃に伝説のレンタルCD屋さん「ブルーキャット」で、そのCDを借りて聴いて以来、ずーと半ば諦めながらレコードを捜してたんですが、結局10年くらいして、ひょこっと見つけ、飛びついて買ったという訳だ。大枚はたいた程じゃないが、決して安い値段じゃなかったはずだ。先日TORE UPのオルガン大好きDJ、清水君と話しをしたら、このレコードの存在は知ってるけど、持っていないと言っていた、うしししし。清水君、君もこれを見つけたらタブをしてでもおさえてた方がいいよ。
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